子供の歯ぎしりの原因には、さまざまなものが考えられるため、治療をスタートする場合でも、まずは原因を正しく把握するようにしてくださいね。
今回は、子供の歯ぎしりの原因と対策について詳しくお伝えしていきます。
○よく噛む習慣をつけさせる
あまり噛まずにあわてて食事をする子供ほど、歯ぎしりが多く見られる傾向があります。
これは、よく噛んでものを食べる習慣がないと、顎の成長が阻害され、成長過程で噛み合わせに悪影響が出てしまうためです。
「ひとくち100回噛む」などの具体的な目標を持たせながら、よく噛んで食事をする習慣を身につけさせましょう。
○正しい姿勢をおしえる
猫背の子供も歯ぎしりを悪くします。
背中を丸めた姿勢が続くと首の前方の筋肉が緊張します。
首の前には口を開ける時に使う筋肉があるため、口を開けにくくなり、顎関節の働きが悪くなることで歯ぎしりが生じるのです。
立っている時だけではなく、座っている際の正しい姿勢を子供におしえましょう。
ソファーに深々ともたれるような体勢は特におすすめできません。
背もたれのある椅子に浅めに腰掛けることを心がけましょう。
○リラックスできる環境を作る
ストレスもまた、歯ぎしりの原因のひとつであります。
学校生活などでさまざまなストレスに遭遇するのはある程度は仕方のないこととしても、せめて家庭ではリラックスできる環境を整えてあげるようにしましょう。
子供の歯ぎしりのほとんどが一時的なものです。
多くの場合、成長するにつれて治まっていくので、基本的には様子を見るようしましょう。
精神的なストレスが原因で歯ぎしりが起きている場合は、子供とのコミュニケーションを増やしたり、寝る前に絵本を読んであげたりして、子供のストレスを軽減させてあげてください。
心の安らぎを与えていけば、環境に慣れるにつれて、歯ぎしりも自然と治まる場合がほとんどです。
しかし、以下のような症状が出ているときは、歯科医に診てもらってください。
・歯並びに問題がある
・歯がひどくすり減っている
・あごに痛みがあるとき
・歯にぐらつきがある
・永久歯が生えそろっても、歯ぎしりが起きている
歯ぎしりの治療には、主にマウスピースを使います。
歯科で子供の口にあったマウスピースを作ってもらい、歯ぎしりが起きる睡眠前に装着します。
また、歯の噛み合わせの問題が原因だと考えられるときは、歯科矯正で歯並びを治すことがあります。
歯ぎしりの原因はまずその年齢によって変わってきます。
◆1歳半~
例えば生後半年から1歳半くらいは、歯が生えてくるうえで噛み合わせを整えるために自然と行なっています。
また、歯が生えてくるとき歯茎にむず痒さや痛みを感じる事も多く、それを紛らわす為とも言われているそうです。
◆2~3歳
2~3歳といえばある程度歯が生え揃ってきた頃。
一番奥の乳臼歯が出てきます。
この頃は、噛み合わせの悪いところを整えるためだけでなく、あごや口周りの筋肉の発達を無意識に促す時期だそうです。
◆4歳~
4歳以降になると、5~6歳の永久歯移行に向けて準備が進められます。
ここで注意してみておきたいのが、ストレスによる歯ぎしり。
子供は無頓着に見えていても、実は大人以上に環境の変化に敏感でダメージを受けやすいもの。
・妹や弟ができてママを奪られた
・離婚、再婚、引越し
・入園、卒園、進級
・お泊まり
こういった場合、寝つきが悪いなどと同時に歯ぎしりの割合が増える子も少なくありません。
特に神経質な子や几帳面な子は注意してみてあげてくださいね。
ストレスの場合、病院よりまず親子間の愛着によって治る事がほとんど。
抱きしめたり絵本を読んだりして対処しましょう。
歯ぎしりがストレスによって起こっていることなら一日も早く解決したいですよね!
親子のスキンシップ大切にしてください。
そして自分の目の届かない世界である学校、友達関係に目を向けてください。
でもストレスが歯ぎしりのすべての原因じゃないので、ストレスだと決めてあまり考え込まないようにしてくださいね!