上手な叱り方は育児をする者にとって永遠のテーマとも言えます。
ここでは特に6歳児の叱り方について書いていきます。
〇社会的なルールやマナーを知り、行動できるようにする
6歳では、数や言葉への興味が高まり、進んで読み書きをおこなおうとします。
今までは、記憶や経験、声掛けを頼りに行動していたものが、文字を読むことで、言葉での指示がなくても、継続して行動できるようになってくる時期です。
「こうえんは、きれいにつかおう」という言葉が書いてあれば、ゴミを捨てたり、散らかしたりして使ってはいけないのだということを再認識し、継続してきれいに使おうと行動できるようになります。
また、友達との遊びでも、一定のルールを守って、遊ぶことができるようになり、社会性が大きく育つ時期でもあります。
この時期には、マナーやルールなど公共の場での過ごし方を意識して伝えるようにしていきます。
大きな声で騒いだとしたら「みんなが使う場所で、そんな大きな声を出すと、迷惑になるよ」など周りに気づかせ、自分で自分の行動を律することができるようにしていきましょう。
いくら声を荒げて叱っても、子供はポカンとして、効果がないということがあります。
なぜ効果がないのでしょうか?
それは、子どもが何に対してママやパパ声を荒げているのか分からないからです。
子どもが何について叱られているのか分からないのに、大声で「ダメ!」「どうして分からないの!」「うるさい!」などと言葉をぶつけても意味はありません。
このように、子どもが理解していないのに感情で怒ることを繰り返すと、「今日のママ(パパ)は機嫌が悪いんだな」と捉えられ、いくら伝えても、子どもの心に響かなくなってしまいます。
ポイントを押さえた叱り方で、きちんと子どもに伝わるようにしましょう。
小さいうちから一貫性のある叱り方をしていないと、子どもの年齢が大きくなった時に、全く響かなくなってしまいます。
つぎのような叱り方に気を付けていきましょう。
〇ネチネチ言い続ける
愚痴のようにネチネチいう中途半端な叱り方はよくありません。
これでは、子どもは言われていることに反省もしなければ気にもしません。
叱ることは、子どもに善悪の判断を促すということです。
悪いこと、いけないことが伝わらないような叱り方では意味がないのです。
叱るなら、端的に分かりやすくが鉄則です。
子どもの反省の色を見ながらですが、一度的確な言葉で叱ったなら、あまり引きずりすぎないようにしていきましょう。
〇子どもが何に叱られているのか分かっていない
子どもの記憶力は思ったよりも短いものです。
時間が経過してから、「あの時は、よくなかった」と伝えても、効果がありません。
これは、時間の経過とともに記憶が薄れ、何に対して叱られているのか分からなくなってしまうからです。
年齢が上がれば、長期記憶もできるようになってくるので、効果が得られるようになりますが、幼児期の子どもに記憶をさかのぼらせて、反省させるということはとても難しいことです。
長いお説教も、最初に何について叱られていたのか原因が分からなくなってしまうので、よくありません。
その場であまり反省した様子が見受けられなくても、繰り返し伝えるつもりで、厳しい態度で端的に伝える方が効果的です。
〇怒って感情をぶつける
怒鳴ったり、手を出したりする行為は、お母さんのストレス発散のようになってしまい、子どもは、何についてそんなに興奮しているのか分からないことが多いです。
暴力は、子どもの心に大きな傷をつくります。
常習化してしまうと、子どもは反抗的な態度になったり、常に親の顔色を窺うようになってしまったりします。
たとえ短い言葉でも、伝えたいことはしっかりと伝わります。
感情をぶつけるのではなく、しっかりと目を見て、凛とした態度で伝えていくようにしましょう。
これを見て、上手な叱り方の一助になれば幸いです。
子供って忙しい時に必ずイライラすることをするんですよね…
私は感情的に怒ってしまうこともあって、後から後悔します。
上手な叱り方、勉強中です!