赤ちゃんのくびが座りだす4ヶ月ころ・・・
ちょうど市町村の4ヶ月検診などで他の赤ちゃんをみる機会がありますが
その際、他の赤ちゃんが「あー」とか「うー」と喋っているのも聞くかもしれません。
もし自分の赤ちゃんがまだ喋っていなかった場合
よその赤ちゃんが喋っているのを聞くと
「うちの子まだだけど大丈夫かな?」と不安になるかもしれません。
くらべるものではないと思いつつも、気になるのが親心です。
そこで今回は、4カ月目の赤ちゃんで喋る子と喋らない子の違いや
喋りはじめる平均時期はについてご紹介します。
4ヶ月の赤ちゃんがほとんど喋らない
ママ友の子供は喋っているのに・・・と悩んでいるあなた
そもそも言葉の発達も、体重や身長の発達などと同じく個人差が大きいです。
赤ちゃんが最初話す言葉は「あー」とか「うー」といった意味をもたない言葉で
それを喃語というんですが
喃語が一切ないまま、ある日突然言葉を話し始める赤ちゃんもいるんですよ。
ちなみにV6の岡田准一さんは3歳までまったく喋らず
はじめて発した言葉が「それは違うよ。」だったというので驚きですよね。
なので、赤ちゃんが喃語を話さないからといって、過度に心配する必要はありません。
ただし、1歳を過ぎても
一言も話さない
人見知りをしない
ひとり遊びを好む
抱っこをいやがる・・・
などの行動が目立つ場合は注意が必要なこともあります。
それは自閉症をはじめとする、発達上の課題を抱えている可能性があるからです。
心配であれば、小児科を受診して赤ちゃんを診てもらったり
各市町村の助産師さんや保健師さんに相談したりなどしてみてください。
そうすれば、必要に応じて専門機関を紹介してくれます。
なお、発達障害が世間一般に知られるようになって以降
「喃語を話さないイコール自閉症スペクトラムでは?」と心配するママが増えていますが
必ずしもそれはイコールではないんですね。
逆にいえば、喃語をたくさん話しているからといって、自閉症スペクトラムでないとも言えません。
よくしゃべる子としゃべらない子はなにが違うんでしょうか?
まず真っ先にお伝えしたいことは、発達には個人差があって
ゆっくりめの赤ちゃんと早い赤ちゃんがいますが
その違いは赤ちゃんの個性なので、自分の子がゆっくりめだからといって
必ずしもママのせいというわけではありませんし、あまり悩みすぎないでくださいね。
一般的な話をすると、まず生後2ヶ月ころから「クーイング」と呼ばれる声の出し方が始まります。
クーイングは喉の奥から出る「声にならない声」で
特にご機嫌なときに出ることが多いですが
クーイングと喃語は区別されており
通常はクーイングから喃語、そして意味のある言葉の順番で習得していきます。
赤ちゃんはクーイングによって出た音を耳で聞き
声を出すための準備をしているんですよ。
喃語は3ヶ月くらいからはじまることが多いですが
赤ちゃんは、喃語の発声を繰り返すことで口や喉、また声帯などの使い方を覚え
より多彩で難しい声を出せるようになります。
そして、月齢を経るにつれて喃語のバリエーションが増え
大人の真似をして意味のある言葉を発することも増えていき
ゆくゆくは言葉の習得へとつながっていきます。
赤ちゃんが喋るようにするために効果的なことは、ずばりママとのコミュニケーションです。
まず赤ちゃんがクーイングをしだしたら、たくさん話かけてあげるといいですよ。
たとえばおむつ替えのときも黙ってかえずに
「おしっこしたね。おむつ替えるねー」と言ってみたり
朝には「おはよう。」といった日常会話をしてあげてくださいね。
また喃語を話すようになったら、よりコミュニケーションを増やしましょうね。
赤ちゃんはママやパパから話しかけられたり
喃語を発したりするのが大好きなんです。
ママやパパが赤ちゃんにたくさん話しかけ、赤ちゃんの喃語に笑顔で答えてあげることで
赤ちゃんは「ママやパパが反応してくれてる!嬉しいな。もっと話そう。」という気持ちになります。
喃語をたくさん話すことで言葉を話すための機能もより早く向上しますし
結果的に親子の絆やコミュニケーション能力も磨かれていきます。
一方で、ママやパパが赤ちゃんの喃語を無視してしまうと
赤ちゃんは、「一人ぼっちだなあ」という寂しさや悲しさを抱きます。
そして、ママやパパから思うような反応が得られない状態が続いてしまうと
赤ちゃんは、自発的に話さなくなってしまいます。
赤ちゃんにかぎらず大人だって自分の言葉を無視され続けていたら
話したくなくなってしまいますよね。
それがひどいと、愛着障害といって安心感や安全感を抱けなくなり
心の成長発達に影響を及ぼしてしまう可能性もあります。
アメリカの研究では
ママがクーイングや喃語に対してコミュニケーションをとっていた赤ちゃんと
それを無視した赤ちゃんを比較すると
前者の赤ちゃんの方が言葉の発音の発達が進んだ、という研究結果もあります。
この研究結果からも、赤ちゃんとたくさんコミュニケーションをとることの大切さが分かりますね。
また、「ママも赤ちゃん言葉で話しかけた方が、赤ちゃんの言葉の数が増える」という研究結果もあるんだとか。
赤ちゃんが喋る平均時期ですが
まず上でも紹介した喃語ですが、生後3ヶ月頃になると出始めます。
それから少しずつしゃべるための機能が発達していき
生後6~7ヶ月頃から「マンマ」というような反復する喃語が増えていきます。
最初に「マンマ」と言われたらママは
「自分を呼んでくれたの!?」と喜んでしまいそうですが
これはまだ反復する言葉の響きが言いやすかったり、音の響きで遊んでいたりするものです。
意味のある言葉を発声しだすのは、早い子だと生後8ヶ月頃からになります。
生後10ヶ月頃になると意思を伝えようとする、聞き取れる言葉が増えていきます。
今回は4カ月目の赤ちゃんで喋る子と喋らない子の違いや
赤ちゃんが喋りはじめる平均時期はについてご紹介しました。
他の赤ちゃんが喋っていて、自分の赤ちゃんが喋っていない場合
ママは焦るかもしれませんし、もしかしたら「私の接し方が悪いのでは?」
と悩むかもしれませんが、決してそんなことはないですよ。
発達のはやさもその赤ちゃんの個性です。
それよりも、ママと赤ちゃんが楽しくコミュニケーションを続けることのほうが大切ですよ。
この記事が悩んでいるママの役に立てれば幸いです。